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赫炎のインガノックネタバレスレッド

1 名前:名無しさん@うそつき 投稿日:2007/11/22(木) 04:27 ID:cbPXIv7E
お借りします。一応立てた方が良いかな? と思って。

109 名前:名無しさん@うそつき 投稿日:2007/11/28(水) 01:39 ID:???
さて、「どうして復活が起きたのか」という点についてもう一度考察しようじゃないか。

★ 《復活》の直前に起きた崩落事故により、大公爵の娘が入院していた病院が巨大な鉄塊の
 直撃を受け壊滅。娘を含めた41人の妊婦は全員死亡した。

★ 嘆き悲しんだ大公爵は現象数式を用いて、とある機械に命を吹き込んだ。
 それによってせめて生まれることのなかった無垢なる魂だけは救おうとしたのだ。

★ とある機械とは西方碩学協会から供与された、《緑色秘本》(複製?)のこと。
 (《緑色秘本》には高度な情報圧縮を施された古代の情報蓄積体が隠されている)

★ 命を吹き込まれた《緑色秘本》から、根源存在グリム=グリムが誕生(製造、召還、降臨?)した。

★ 大公爵の目論見通りであれば、グリム=グリムは無垢なる魂を救うはずだった。
 (人としての『受肉』を指すのか、鋼の体に仮初の命を宿すことを指すのかは不明)

★ しかし、そうはならなかった。何らかのすれ違い(ボタンの掛け違い)により、
 グリム=グリムは《復活》を引き起こし、インガノックを《異形都市》へと変えた。
 同時に41人の魂は鋼の体を持つ影《奇械》となり、院長から新生児達へと贈られる
 はずだった『ゼンマイ仕掛けの玩具』は、『人に害成す存在』として定義付けられた
 クリッターへと変貌した。

 ……とりあえずこんなところだと思うんだけど、間違ってそうなところがあったら
訂正して欲しい。で、肝心の『ボタンの掛け違い』だけれど、
私はズバリ『院長がペンで指を傷つけて玩具に付着させてしまった“血痕”』だと推測する。

昔から呪術や祭礼、魔法的な儀式を執り行う際に命の結晶たる『血液』はつきものだけれど、
この場合はそれが『穢れ』として作用してしまったのではないかと。
勿論院長はすぐに血を拭き取っただろうし、玩具は1つか2つしか穢れなかったかも知れない。

しかし大公爵が無垢なる魂を『受肉』させようとした際に、知らずに『穢れた玩具』を使って
しまったからこそ、《復活》という予想外の結果がもたらされてしまったとする考えはどうだろうか? 

110 名前:名無しさん@うそつき 投稿日:2007/11/28(水) 02:14 ID:???
ちなみにその『院長のキズ』の記述は第九章の仮面『――41の贈り物とは』にある。

それによると病院の院長は西享人で、『動く植木鉢の玩具で指を切ってしまった』と“思っていた”。
しかし真相は、『ペン先で切ってしまっていた』ことに院長が“気づくことはなかった”とある。

ここに妖樹が特に西享人を好んで襲った理由の原型と、『玩具(クリッター)が人を傷つけた(る)もの』
だと考えた院長の、ほんのささいな想いが読み取れる。

111 名前:名無しさん@うそつき 投稿日:2007/11/28(水) 02:18 ID:???
更にこれはこじつけに近いが、そのペンで
『ひとりひとりに宛てて、院長は簡単な名を記した』ともある。

……そのインクの中に院長の血液が微量にでも混入していたとすれば。
“血で書かれた名”が穢れとして歪をもたらした可能性も、否定はできない。

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