人類側車両一覧


士魂号L型


AMTT-519(L) 士魂号(L)

 本物の士魂号。
6輪の装輪式戦車であり、120mm砲1門を回転砲塔に装備する。
走破性を高めるために装備された大きな車輪が特徴。
また、この車輪の前後4つは可動式であり不整地での可動性を高めている。
ガスタービンエンジンを装備し、その出力は2000馬力。重量は38t。
過去の防衛戦争の経験から、街中での使用を前提に設計され
足回りに装輪式を導入している。
路上最高時速は90km。

九州各県が次々と陥落する中で、熊本がいまだ粘れているのは
この優秀な中戦車あっての事であろう。

総生産数は各形式合計で840両



士魂号M型


AMTT-519{M}
<ザ・スピリットオブサムライ>
日名:士魂号M型

 同名で有名な士魂号L型と共に生まれた
もう一つの、そして異端児たる士魂号。
何が異端児であるかといえば、それは一つに集約される
つまり人型だったのである。
身長8mの巨人であり、単座、つまり一人で操縦する。
どうやって当時の人間が機体を単座化できたのかは、今でも大きな謎である。
ウォードレス兵では荷が重く、重火砲や通常型戦車では補足不可能な…
すなわち、中型幻獣を相手に善戦し、一体で敵400体以上を撃破するという
未曾有の戦果を打ち立てた。
 あらゆる種類の武器を使い、その「針の先ほどの機体に戦艦並みのパワー」と
たとえられる圧倒的な機動力で高度な三次元戦闘を行い、さらに任務に応じて
装甲から武器・補機類まで一切変える、これは人型戦車の優位点を
極限まで突き詰めた機体である。

整備性が非常に悪く、また故障が多かったために完動する機体は少なく
整備士泣かせと言われていたが、対中型幻獣の切り札として実戦に投入された。

生産数は192機 完成51機



騎魂号


 正式名称はほとんど使われる事が無く、一般に士魂号複座型と呼ばれる。
 元々は、士魂号の複座練習機として作られたが、後、様々な戦闘支援機器を
搭載して士魂号の直接協力機として小数機が改修され、前線部隊に就役した。
 支援機器の増加に伴う膨大な情報処理を行うためのオペレーター席として
複座練習機の後席にはうってつけだったのである。

 各種装備及び、二人分のコックピット容積を確保する関係から、ボディが
かなり巨大になっておりこれが外見上の特徴となっている。
性能的にはボディの重量増加分のため、単座より機動力の点でかなり劣る。
 単座と比べ10倍の情報・電子機器を装備し、また専門のオペレーターを
一人搭乗させる事で情報処理能力はかなり高いポテンシャルを持つ。

騎魂号には同じボディから2つの全く違ったタイプが存在する。
 一つが短射程ミサイルを大量装備した突撃仕様機。もう一つはジャマーや
スモークディスチャージャーなどを装備した電子戦仕様機である。
 両機種とも士魂号を良く支援し、戦場で活躍した。

生産数は突撃仕様が6機。電子戦使用が2機。



士翼号


ATMM-526
<ウイングオブサムライ>
日名:士翼号

 日本的美学を追求して開発された戦車ATMM-519(M)の成功を受け
機動力と攻撃力を最重要視し、量を圧倒する性能を持って戦場に君臨する
「王」として開発された人型戦車。
 性能的には額面通り、最強最高の兵器であったが当然整備は絶望的に
難しい上に手間がかかったため当然ながら量産されずわずか一機が
試験生産されたに止まる。
前作の士魂号よりは筋肉質だが、胴が細いという特徴は受け継いでいる。
 コックピットを背に配置しているため増加燃料槽の装備はできなかった。



指揮車


MTCT-520
B式戦域集中指揮車

 最初から戦車指揮車として開発された軽装甲車。
シャシーは士魂号…519(L)と同じ物が使われていて、一機で
八機(二個戦車小隊)の指揮が可能である。
 軽装甲車とはいえ戦車と共有のシャシーを持つため、車体はかなり大型で
6輪車となっている。
 外見的には装輪の内前後4つが可動式で、不整地での可動性を高めているのが特徴である。
機体上面には大型の無線アンテナと25mm機関砲の開放回転砲塔を持つ。
 また、避難誘導用に外部スピーカも装備する。
路上最高時速は105km。

 実戦時、オペレーター達はウォードレスを着用し、五感以外に左手に
ソケットを差し込む事で「共有感覚」を用いて膨大な情報を処理した。

生産数は72機



モコス


モコス1型/2型 熊本の意地
形式名称 MMD-001A/B
<式神号>

 その名を頑固者という意味の熊本弁、モッコスから取られた小型駆逐戦車。
もっとも、式神号の名前を使っている部隊は非常に少ない。
 軽ホバー輸送装甲車<八式>のシャシーを原形に、2ヶ月という短期間で
開発から実戦投入までを行った伝説的な小型駆逐戦車である。
 小さなボディに、つけられる限界までの分厚い装甲を装備し、旋回砲塔を外して
空いた上面に士魂号(L)の120mm砲を無理やり装備したという機体で
外見はかわいいデザインの戦車となった。
 ホバー戦車であり20cm程度の極低空を這うように走る。最大時速は30kmで
同時代のどの戦車よりも遅い。砲の旋回もできない。
最大仰角は10度である。

 元々、軽輸送車を重戦車にするアイデア自体終わっている感じがする機体で
あったが拠点防衛戦に使う分には十分な装甲と火力を持っており
また量産性が非常に高い事もあって不足する士魂号(L)の埋め合わせとして
500両以上が生産された。
 生産工場から戦場まで10kmといった状況では機動性自体あまり問題にされなかった。
頑固者の名の通り、一度居座ったらしぶとく生き残り、120mm砲を撃ち続け
ぶっ壊れた後も盾として使われるという恐ろしい戦車であったため、この戦車に
命を救われた戦車も多かった。

本機は511両生産された



きたかぜ


万能輸送ヘリ<きたかぜ>

 日本がロシアとの技術提携によって完成させた大型の万能ヘリコプター。
機体が短いM型と、長いL型の2種が存在する。
 兵員輸送から攻撃まで幅広く使用されるプラットホームとして開発され、日本の電子技術と
ロシアの堅牢な機体設定技術が見事に融合した美しい機体と評される。
 その上面には二重反転メインローターを装備し、尾部ローターを持たない。
また、格納時にはローターを全て後方にまとめる事が出来、格納スペースを減らす事に
成功している。
 16名の乗員を運ぶ輸送型は<きたかぜ1>と呼ばれ、25名が輸送できる
<きたかぜ1改>と共に量産された。
 両者とも機体下面にカーゴフックを備え、5トン程度の貨物を吊り下げて運ぶ事が出来る。
武装型としては<きたかぜ2>があり、これらは20mm機関砲・7.7mm機関銃
32発のロケット砲・8発のミサイルなどが装備可能である。
こちらも兵員輸送力は保有するが、運べる人員は4名に制限される。

 また、本機には戦車部隊との共同作戦機として開発されたバージョン<きたねこ>があり
これはローター上に各種センサー類を収めた百葉箱と呼ばれるセンサーサイトと
強力な無線を装備していて、敵地を観察、着弾データや敵の動向・タイプなどを戦車部隊や
砲兵部隊に送ると言う任務につく。
そう、本当にこの機体は設計通り万能機として使われたのであった。



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